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機械之心
『白いプラスティックのフォーク』
2007年 02月 12日 (月) 08:00 | 編集
片岡義男の『白いプラスティックのフォーク 食は自分を作ったか』(NHK出版)を読む。
昭和十五年生まれの片岡義男が幼児から成人するまでに食べたものの回想風のエッセイ。父親が日系ハワイアンなため、敗戦直後の日本に住んでいる片岡家には、アメリカの食品が豊富にあり(ハワイの父親の親族が送ってくれた。それを見た母親は「こんなん、あほちゃうか」と言う)、そこが異色。イラストや文字が印刷されたパッケージや缶で遊ぶ義男少年が目に浮かぶよう。
少年時代の片岡は、ジェマイマ小母さんがトレードマークになっているパンケーキミックスを使ってパンケーキを焼くのが得意で、よく友達に振る舞った。「大小二枚の間にバターをはさんで溶かし、上からメイプル・シロップをかける、というのがいちばん普通の食べかただった。溶けやすいチーズを薄くスライスし、焼きたてのパンケーキをふたつにおりたたんでそのあいだにはさみ、上からメイプル・シロップをかける、というような食べかたは、いまでも好まれるはずだと僕は思う。」
ホットケーキにチーズをはさんで甘いシロップをかけて食べる。ちょっと真似してみたくなった。
本書には、赤と白のラベルの缶に入ったキャンベルのスープがたびたび登場するが、片岡は「キャンベルのなかで日本でもっとも好まれているのは、このトマトスープではないだろうか」と推測している。キャンベルのトマトスープを食べてみようと思ったことはないし、一番好きなのはクラムチャウダーなのだが、もしかしたら好みの味ではないかと思うとトマトスープを避けてきたのは損だったのかもと思った。
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