日記、読書、映画。
機械之心
桃夭記
2008年 05月 14日 (水) 00:01 | 編集
井上祐美子の『桃夭記』(中公文庫)を読む。短編集。
表題作の「桃夭記」は、怪異が起きている崔の屋敷に道士が招かれて、道士は「怪異の元凶は庭の古木である」ともっともらしく告げるが、寄宿している若者がインチキだと見破るところから始まるのでミステリかと思ったら、伝奇小説だった。軽く予想を裏切られたが、面白く読んだ。
山中で行き暮れた科挙落第生が、岩屋に一夜の宿を借り、そこに住む隠士に都の噂を語る趣向の「嘯風録」も良かったが、何も不思議なことや怪しいことが起きない「墨匠伝」が読み応えがあった。墨匠・程君房と、その元弟子・方于魯の確執。
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) 機械之心 all rights reserved.
designed by polepole...