日記、読書、映画。
機械之心
『墨攻』
2007年 02月 03日 (土) 23:20 | 編集
ジェイコブ・チャン監督の『墨攻』を観る。
原作は森秀樹の漫画(その原作は酒見賢一)。
紀元前三七〇年頃。住民四千人の梁城に、趙の十万が攻め込もうとしていた。そこに梁王に助けを乞われた墨家の革離(劉徳華アンディ・ラウ)が到着する。
原作を読んでから試写を観た人には評判がよろしくないが、原作はどちらも未読なので安心して、楽しみにして観た。面白かった。
狡猾な梁王(王志文)、まだ見込みがありそうな王子・梁適(崔始元)、戦乱に嫌気が差している農民達、趙の巷将軍(安聖基)らの思惑が入り乱れ、革離の知識と実践で安息を得たのも束の間、敵また敵、血で血を洗う戦いが続く。その虚しいこと。
日本で言えば那須与一みたいな弓の名手、子団(呉奇隆)が立派だったが、映画オリジナルの登場人物だそうだ。他にも映画オリジナルの登場人物がおり、原作を気に入って、どんな風に映画化されたかを楽しみにして観たら、ちょっと勝手が違って戸惑うかもと思った。終わってから「……あのキャラとあのキャラが合体した、みたいな人とかがいたな」と話していた人たちがいたが、声の感じからは満足したというよりも納得いかないという感じだった。
古代中国を舞台にした映画を観る時の楽しみ、武器、衣装の生地の粗さ、室内の調度、食べ物(酒の肴以外は焼いた餅くらいしか登場しなかった。趙の料理は鍋しか見えなかった、残念)をよく見ることが出来て良かった。広大な景色や地を覆い尽くさんばかりの軍隊、残虐さはいかにも中国史。さすがに馬は二十一世紀の馬なので大きかった。
映画館を出てから、二軒の書店に行って酒見賢一の『墨攻』を探したが品切れだった。
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