2007年
11月
08日
(木)
00:01 |
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森見登美彦の『有頂天家族』(幻冬舎)を読む。
実は、人間と狸と天狗は共存しているのだが、人間は狸や天狗が隣にいることを知らずにいる。だって、人間だもの。
舞台は京都、主人公というか語り手は狸の下鴨矢三郎。化けるのが上手く、偉大な狸だった父親からは阿呆の血を濃く受け継いでいる。父は狸鍋にされて今は亡い。長兄は父の跡を継ごうと空回り気味に頑張り、次兄は蛙になって井戸の中に引き籠もっている。弟はまだ幼く、化けてもすぐに尻尾を出してしまう。母親は息子達をこの上もなく・まんべんなく愛している。ほかに神通力を失った天狗とか、妖艶な美女とか、姿を見せたことのない従妹とか、狸を愛する大学教授(農学博士)とか、さまざまな登場人物が入れ替わり立ち替わり現れ、駆けめぐる。
「食べちゃいたいほど好きなのだもの」と人間が狸に囁くとき、それが比喩でも何でもなく本当に食べることに繋がっているところがエロティックでグロテスクであった。
実は、人間と狸と天狗は共存しているのだが、人間は狸や天狗が隣にいることを知らずにいる。だって、人間だもの。
舞台は京都、主人公というか語り手は狸の下鴨矢三郎。化けるのが上手く、偉大な狸だった父親からは阿呆の血を濃く受け継いでいる。父は狸鍋にされて今は亡い。長兄は父の跡を継ごうと空回り気味に頑張り、次兄は蛙になって井戸の中に引き籠もっている。弟はまだ幼く、化けてもすぐに尻尾を出してしまう。母親は息子達をこの上もなく・まんべんなく愛している。ほかに神通力を失った天狗とか、妖艶な美女とか、姿を見せたことのない従妹とか、狸を愛する大学教授(農学博士)とか、さまざまな登場人物が入れ替わり立ち替わり現れ、駆けめぐる。
「食べちゃいたいほど好きなのだもの」と人間が狸に囁くとき、それが比喩でも何でもなく本当に食べることに繋がっているところがエロティックでグロテスクであった。
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