日記、読書、映画。
機械之心
大麦男
2007年 11月 01日 (木) 00:01 | 編集
佐藤賢一の『剣闘士スパルタクス』(中公文庫)を読む。
古代ローマ。スパルタクスは無敗を誇る美貌の剣闘士だが、長年のパトロンの機嫌を損ねたため窮地に陥る。いずれ殺されるのではないかと思っていたところ、同じ養成所の剣闘士に誘われ、あとさき考えず脱走する。スパルタクスの下には脱走奴隷が集まってくる。
剣術に天賦の才を持つスパルタクスが、斬って斬って斬りまくる。白い砂が血にまみれる。血の臭いや、乾きかけた血が粘つく感触までもしてきそうな生々しさだった。
剣闘士養成所では大麦を食べさせて体を作るため、剣闘士は「大麦男」と呼ばれるそうだが、大麦はパンのようなものだろうか、それとも粥のように煮たものだろうか。昼間の激しい訓練のあと、木の鉢によそわれた大麦粥を無理矢理口にする少年とか、そういう場面を期待していたので、食べ物の描写が少なくて物足りなかった。が、意図的なような気もする。所帯じみたことは敢えて書かないと決めていたのかも。
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