日記、読書、映画。
機械之心
ディルのパイ
2007年 10月 31日 (水) 00:01 | 編集
フィンランドに行ったのは、連れが『かもめ食堂』を観てフィンランドに興味を持ったからだった。心に乙女が住んでいるらしい。
ヘルシンキで『かもめ食堂』の撮影で使われたカフェ・スオミに行くのだけは勘弁して欲しいと頼んだ。きっと日本人で一杯に違いなく、なんとなく恥ずかしいから。
しかし興味はあるので、車道を挟んで向かいの道を歩いた。「かもめ食堂」とステッカーも貼ってあるし、混んでいた。日本人のような黒い髪のグループが入っていった。やはりヘルシンキに来た日本人はここに詣でるらしい。
アカデミア書店にあるカフェ・アアルトには行った。『かもめ食堂』では、片桐はいりと小林聡美が出会う重要な場所だ。そんなに広くはない。吹き抜けになっている書店の二階なので、東京駅前にある八重洲ブックセンターのカフェに少し感じが似ている。
空いている席に座ったら前と後が日本人客だった。斜め前にもいる。また一人来た。街を歩いていてもほとんどすれ違わないのに、なぜここに集結する。自分も来ているわけだが。
うしろの二人連れは、日本人女性とフィンランド人男性で、この男性の日本語が流暢で、二人の会話は日本語だった。
メニューには英語表記もあり、設計者にちなんだアアルト・パイとコーヒーを注文した。ここはウェイトレスがテーブルまで注文を取りに来てくれるヘルシンキでは珍しい店で、やがて運ばれてきた三角に切り分けられたパイは、炭色だった。真っ黒になるほどディルが入ったパイだった。温められていて柔らかく、卵とバターの香りがして美味しかった。
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