2007年
07月
25日
(水)
00:01 |
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中田秀夫監督の『怪談』を観る。原作は三遊亭圓朝(円朝)の『真景累ケ淵』。七月二十二日日曜、九段会館大ホールで試写会。
江戸、深川。父親同士の因縁を知らずに出会った豊志賀(黒木瞳)と新吉(尾上菊之助)は激しく惹かれ合う。顔の傷が元で病みついた豊志賀の看病に疲れた新吉は出奔を企てるが、豊志賀は「このあと女房をもてばかならずやとり殺す」という手紙を残して死んでしまう。新吉が江戸を出ても豊志賀の影がついて回り、新吉は時に錯乱する。
冒頭、煙草売りの新吉(尾上菊之助)が口上を述べながら町を歩くときの声が良い。すっと伸びて耳に届く。豊志賀(黒木瞳)は夏以外は薄紫の流水模様の着物を着ていて、場面が変わるごとに衣装が替わったりしないところが江戸の庶民らしかった。そして流水模様が最後の場面への伏線となっていた。巧みだ。
江戸に生きた経験はないが、薄暗かったり、光が間接的だったりするところが江戸っぽかった。煙草売りの口上は、監督と菊之助が相談して作った物らしいが、それも江戸らしさを出していた。背景を細部まで作り込んでいるから、物語が引き立つ。しかしなぜか『傷だらけの男たち』に続いてエンディングは浜崎あゆみ。
豊志賀と新吉は深く情を交わし合うが、豊志賀の情の深さは嫉妬深さと紙一重で、怨みの言葉を書き残して死んでしまう。こんな遺書を見たら、しばらくは別の女とつき合う気は持たなさそうだが、新吉はすぐに次の女のとつき合ったり、結婚したりする。試写後のトークショーで、尾上菊之助が、新吉が友達だったら注意しますと言っていたが、それを受けて平山夢明が、「(海老蔵さんとは仲が良いんですよね)海老蔵さんとはどんなことして遊ぶの?」と聞いていた。菊之助が「飲みに行ったり……」と答えると、すかさず「注意しちゃったりして?」と京極夏彦。「注意はしません、海老蔵さんは間違ってませんから」と菊之助が言うと客席が沸いていた。
この日の菊之助は蝶ネクタイに黒いジャケット、黒い細身のパンツにピカピカのエナメル靴。パンツ丈が短めなところが田中邦衛だった。
江戸、深川。父親同士の因縁を知らずに出会った豊志賀(黒木瞳)と新吉(尾上菊之助)は激しく惹かれ合う。顔の傷が元で病みついた豊志賀の看病に疲れた新吉は出奔を企てるが、豊志賀は「このあと女房をもてばかならずやとり殺す」という手紙を残して死んでしまう。新吉が江戸を出ても豊志賀の影がついて回り、新吉は時に錯乱する。
冒頭、煙草売りの新吉(尾上菊之助)が口上を述べながら町を歩くときの声が良い。すっと伸びて耳に届く。豊志賀(黒木瞳)は夏以外は薄紫の流水模様の着物を着ていて、場面が変わるごとに衣装が替わったりしないところが江戸の庶民らしかった。そして流水模様が最後の場面への伏線となっていた。巧みだ。
江戸に生きた経験はないが、薄暗かったり、光が間接的だったりするところが江戸っぽかった。煙草売りの口上は、監督と菊之助が相談して作った物らしいが、それも江戸らしさを出していた。背景を細部まで作り込んでいるから、物語が引き立つ。しかしなぜか『傷だらけの男たち』に続いてエンディングは浜崎あゆみ。
豊志賀と新吉は深く情を交わし合うが、豊志賀の情の深さは嫉妬深さと紙一重で、怨みの言葉を書き残して死んでしまう。こんな遺書を見たら、しばらくは別の女とつき合う気は持たなさそうだが、新吉はすぐに次の女のとつき合ったり、結婚したりする。試写後のトークショーで、尾上菊之助が、新吉が友達だったら注意しますと言っていたが、それを受けて平山夢明が、「(海老蔵さんとは仲が良いんですよね)海老蔵さんとはどんなことして遊ぶの?」と聞いていた。菊之助が「飲みに行ったり……」と答えると、すかさず「注意しちゃったりして?」と京極夏彦。「注意はしません、海老蔵さんは間違ってませんから」と菊之助が言うと客席が沸いていた。
この日の菊之助は蝶ネクタイに黒いジャケット、黒い細身のパンツにピカピカのエナメル靴。パンツ丈が短めなところが田中邦衛だった。
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