2007年
06月
12日
(火)
00:01 |
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シャン・サ(山颯)の『女帝 我が名は則天武后』(吉田良子・訳、草思社)を読む。
中国史上唯一の女帝、武后の生涯を、中国人のシャン・サがフランス語で書いたものの日本語訳。
偶然に後宮に入ることになった少女・照が、好機を生かし才覚で権力の頂点に登りつめていく様が艶めかしく描かれる。サクセスストーリーを読んだという爽快感はないが、数奇な運命を辿って権力の中心に据えられた女性の生涯を読んだ満足感がある。強大な帝国を制御する快感と引き替えに、満たされぬものが常につきまとう照の人生だったが。
人の命が有限で、老いは遅らせることは出来ても、退けることは決して出来ないことを思い知らされる。
ところで、「和紙を二重に張った窓の向こうに見える半透明の世界では、雪片が灰色の斑点となって降っていた」という文中の「和紙」は適訳ではないような気がした。遣唐使が来るようになっていたので、文字通りの日本の紙なのだろうか。ものとしては障子紙だと思うので唐紙(からかみ)?
中国史上唯一の女帝、武后の生涯を、中国人のシャン・サがフランス語で書いたものの日本語訳。
偶然に後宮に入ることになった少女・照が、好機を生かし才覚で権力の頂点に登りつめていく様が艶めかしく描かれる。サクセスストーリーを読んだという爽快感はないが、数奇な運命を辿って権力の中心に据えられた女性の生涯を読んだ満足感がある。強大な帝国を制御する快感と引き替えに、満たされぬものが常につきまとう照の人生だったが。
人の命が有限で、老いは遅らせることは出来ても、退けることは決して出来ないことを思い知らされる。
ところで、「和紙を二重に張った窓の向こうに見える半透明の世界では、雪片が灰色の斑点となって降っていた」という文中の「和紙」は適訳ではないような気がした。遣唐使が来るようになっていたので、文字通りの日本の紙なのだろうか。ものとしては障子紙だと思うので唐紙(からかみ)?
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