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機械之心
『本当はちがうんだ日記』
2007年 01月 15日 (月) 07:09 | 編集
穂村弘の『本当はちがうんだ日記』(集英社)を読む。
穂村弘がどういう人物であるかが本人の手で淡々と赤裸々に綴られる。短くて読みやすい文章の中に、はっとするような言葉が入っていて面白かった。
穂村は幼い頃から一貫して「あだ名がない」と告白しているが、スポーツクラブでは密かに「修行僧」呼ばれていたし、上着のポケットにアーモンドを隠して食べていることが明らかになれば「アーモンド郎」と呼ばれるだろうと予想している。二つも本名以外の名前があるのに、それらはあだ名のうちに入っていないようだ。この二例だけで結論を出すのもどうかと思うが、あだ名とは、本人もそう呼ばれることを了解し、呼びかけられても不快に感じずに応答してしまう名前のことかと納得した。確かに修行僧ともアーモンド郎とも、穂村に呼びかける人はいない。小学校の教師も「人が嫌がる呼び方で呼ぶのは止めましょう」と言っていたし。
『もうおうちへかえりましょう』にも登場した、職場でツナ缶にマヨネーズを入れて混ぜ、パンにのせて食べる人は、本書でツナ夫と呼ばれていたことが明らかになった。ツナ夫の「快適なのは本人だけ」という無頓着さは他山の石にしようと思った。ツナサンドを手作りしているだけだが、職場でその現場を見かけた人が美味しそう・楽しそうと思わないようなことはしない方がいいのだ。
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