日記、読書、映画。
機械之心
『戦う司書と荒縄の姫君』
2007年 05月 12日 (土) 21:01 | 編集
山形石雄の『戦う司書と荒縄の姫君』(スーパーダッシュ文庫)を読む。
突然世界中が武装司書を憎み、各国軍が全勢力でバントーラ図書館を攻撃する。迎え撃つ武装司書達だったが、いくらなんでも全世界が相手では分が悪すぎた。いつも自分を殺すほど強い敵を求めている館長代行のハミュッツ=メセタだが、しかし心が躍らなかった。
今回はノロティ=マルチェが大活躍。人間を殺したくないから強くなりたいと願い、鍛錬してきた若い武装司書見習いの出自と、その信念の拠り所が明らかになるが、それらはノロティの根幹をなすものだが読者に驚きはもたらさない。驚きはないが、それが理由だったのかと驚いた。自分の命が危うくなろうとも不殺を貫こうとするノロティの姿は、修行中のブッダか荒野のキリストのよう。だからこそ奇跡も起きるというもの。自分だったら悪魔の誘惑に容易く変節してしまいそうだが。
ノロティの王国に栄えあれ。
今作初登場の武装司書も多く、シリーズはもう少し続きそう。
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