日記、読書、映画。
機械之心
『鴨川ホルモー』
2007年 04月 24日 (火) 00:01 | 編集
万城目学の『鴨川ホルモー』(産業編集センター)を読む。
二浪して京都大学に入った俺(安倍)は、葵祭のアルバイトの後で勧誘され、京大青竜会という何をやっているのかよくわからないサークルに入る。同じ新入生で鼻の美しい早良京子とあわよくば親しくなりたくて。やがてこのサークルの目的が「ホルモー」という競技だと明らかになる。
モルホー、京都市中で繰り広げられるかくれんぼか、鬼ごっこかと思っていたが、もっとスケールが大きかった。京都市中という縛りはあるが、違うベクトルで壮大。ほとんどの読者がモルホーに関して疑問に感じることは、「まあ待て、ものには順序があるのだ」と言わんばかりに、物語の進行ととともに明かになり、謎はあらかた解ける。解けない部分は想像する。
奇想天外でありながら、卑近で面白かった。森見登美彦の『太陽の塔』(新潮社)と並べたい。
カバーイラストは石居麻耶。背景は写実的だが、手前に描かれる四人(読めばわかるが五人ではなく?)の顔が白粉でも塗っているように白くて浮いている。一人はバカ殿か。青竜会の揃いの青い浴衣を着ているのだが、三人描かれている男の帯が結ばれているように見えない。それは気のせいかもしれないが、三人ともおはしょりがあるのは変。男物の長着は対丈で仕立てるのでお端折はつくらない。一人なら借り物の浴衣なので丈が長くて腰揚げをしている設定かも知れないと思うが、その時でも普通は帯の下になるようにする。
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