日記、読書、映画。
機械之心
『鹿男あをによし』
2007年 04月 20日 (金) 00:01 | 編集
万城目学の『鹿男あをによし』(幻冬舎)を読む。
「おれ」は研究室の教授に頼まれて、研究を一時中断してしぶしぶ二学期の間だけ奈良の女子高で科学の教師をすることになる。赴任早々に生徒にからかわれて腹を立てたり、わけもなく敵意をぶつけられて落ち込むこともしばしばだったが、同僚にも恵まれ、なんとかやっていけそうだと思われた。
遅刻した生徒(女子高なので女子)の言い訳が、マイ鹿に乗ってきたら、駐禁を取られてしまったから。「奈良の人間は、鹿に乗るんです」
そんなわけはないとは思っても、奈良の人間ではないので「奈良ではそうです」と言われると、文化が違えばそういうこともあるかも、と一瞬受容しそうになる。しないけど。このあたりから『鹿男』世界にぐぐっと引き込まれた。
ライトノベルの分類でいくと学園ファンタジーだろうか。主人公が二十八歳なので、ラノベのルールからは外れる(主人公は十代というのがあるらしい。出典があやふやだが。そして例外はある)けれど、それ以外はラノベだった。最初のうち主人公とそりが合わない堀田(生徒)は、共に困難を乗り越えてうち解けるので、見ようによってはツンデレだし。
奈良を舞台にしたファンタジー小説であり、剣道小説でもあった。
カバーのイラストは『鴨川ホルモー』と同じ石居麻耶だが、『鹿男』の方がなんとなく好い。
京都、奈良と来て、次作は大阪を舞台にするのだろうか。

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