日記、読書、映画。
機械之心
Hot Fuzz
2008年 07月 10日 (木) 00:01 | 編集
エドガー・ライト監督の『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』を観る。
仕事が出来すぎるために疎まれたニコラス・エンジェル(サイモン・ペッグ)は、ロンドンの首都警察から、ヴィレッジ・オブ・ザ・イヤーを受賞したこともある村の警察署に左遷される。署長の息子でアクション映画が好きなダニー・バターマン(ニック・フロスト)とコンビを組まされたものの、村では事件らしい事件が起こらなかった。実は事件は起こっているのだが、事故と思われていた。
くすくす笑いが絶えない冒頭から期待がもてた。ぼんくらな感じのダニーが、エンジェルの影響を受けて警官らしいことを言ってみるようになったりして、ダメ警官の成長ものとしても楽しめた。出典はよくわからないが、昔の映画の断片みたいなシーンがたくさんあってそれも楽しかった。西部劇とか。最後の取っ組み合いは、特撮怪獣映画みたいだったし。エンジェルはパブでもクランベリージュースばかりを飲んでいたが、『ディパーテッド』の潜入捜査官ビリー(レオナルド・ディカプリオ)もクランベリージュースを飲んでいた。警察官が飲むものとして一般的なのか、それとも『ディパートッド』に敬意を表しているのか。クランベリージュースを飲むと言えば『ディパーテッド』しか知らない。
最初と最後にビル・ナイが出演しているのがイギリス映画っぽくて嬉しかった。迷子の白鳥が保護されて良かった。
イリーナ
2008年 06月 17日 (火) 00:01 | 編集
スティーヴン・スピルバーグ監督の『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』を観る。先行上映。
一九五七年。ネバダ州の荒野にある実験施設にソ連のKGBに連行された考古学者のヘンリー・ジョーンズことインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)。イリーナ・スパルコ(ケイト・ブランシェット)に十年前に関わった口外無用の発掘現場から発掘した遺物はどれかと広大な倉庫で膨大な木箱を見せられる。その木箱は強い磁性を帯びており、それを探し出し、開封すると水晶のドクロが現れる。命からがら逃げ出したジョーンズは、母親を助けるのを協力してくれと現れたマット・ウィリアムズ(シャイア・ラブーフ)と南米に飛ぶ。
ネバダ州の実験施設が登場しただけで、これはエイリアンと関係があるんだと期待した。その通りだった。常に期待を裏切らない展開があった。強靱な肉体と運動神経をもつ登場人物達が、どんな難局も軽々と超えていく。素晴らしい。でもあの「三回落ち」で全員無事なのには笑った。二時間はやや長かったかも。
おかっぱのブルネットで、酷薄そうな美貌のイリーナをロシア訛りの英語(ジョーンズは「”W”の発音からウクライナの東の出身」と見抜いた)で演じたケイト・ブランシェットに注目した。
『ハムナプトラ3』の予告が面白そうだった。中国が舞台で、ジェット・リーも出演する。

カウント
2008年 06月 13日 (金) 00:01 | 編集
ロバート・ルケティック監督の『ラスベガスをぶっつぶせ』を観る。
MITの学生ベン・キャンベル(ジム・スタージェス)は、ハーバードメディカルスクールへの入学が許可されたが、学費の三十万ドルを工面することが出来ず、奨学金を申し込むが、受給されるのは難しそうだった。そこへ、チームでブラックジャックをし、ラスベガスのカジノで儲けないかという話が転がり込む。チームの一員がグーグル社に就職し、空席が出来たのだという。
出てくるカードを記憶し、カウントして、勝つ。こういうやり方を胴元は歓迎しないので、ばれると用心棒に暗いところに連れて行かれ痛い目に遭う。教授でチームのリーダー、ミッキー(ケヴィン・スペイシー)は計画を練るだけでゲームには参加しないのにもわけがある。
ベンは父親を早くに亡くして女手一つで育てられていたので、ミッキーと疑似親子のような関係を結ぶかと思われたが、ミッキーは支配者であって、父親ではなかった。しかしあんなにカネをもうけて、どうしようというのだ。投資して、殖やして、巨額なカネを動かしたりしていたのではないかと想像した。
映画『レインマン』に、数字を記憶して忘れない男がカジノで勝ちまくる場面があるが、この映画の中でも『レインマン』に触れていた。
紳士服店(J PRESS)で時給八ドルでアルバイトしていたベンが、大金を手にして高級品を買ったり、友達とのつきあいをおろそかにして心配されたり、痛い目に遭ったり、はめられたり、仕返ししたり。前半のカジノで勝ちまくるのも楽しいが、失敗してからの後半の巻き返しが良い。

冷戦だった
2008年 06月 02日 (月) 00:01 | 編集
マイク・ニコルズ監督の『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』を観る。
一九八〇年。テキサス州選出の下院議員チャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)が、テキサスで六番目の富豪で反共産主義者のジョアン・ヘリング(ジュリア・ロバーツ)にアフガニスタンを支援するよう頼まれる。難民キャンプを視察したチャーリーは、CIAのガスト・アブラコトス(フィリップ・シーモア・ホフマン)の協力を得て、アフガニスタンにソ連と戦えるだけの武器を流す。
女好きで世渡り上手だが正義感を秘めた議員が、もてる力を振り絞る。終わりはちょっと切ない。
不遇をかこつ捜査員をホフマンが演じるのだが、西田敏行に似てると思ったせいか、字幕を読むと頭の中で声が西田で再現されて困った。ホフマンと西田の地声は全然似ていない。ホフマンの声はけっこう甘い。
女王と王
2008年 05月 26日 (月) 00:01 | 編集
アンドリュー・アダムソン監督の『ナルニア国物語 第2章カスピアン王子の角笛』を観る。
ペベンシー四兄妹がナルニア国から帰還して一年。イングランドはまだ戦時下にあった。スーザンがナルニアに置いてきた角笛が吹き鳴らされ、四人は再びナルニアへ行くが、そこにあるのは廃墟だった。ナルニアでは千三百年の時が過ぎ、人間に滅ぼされていた。角笛を吹いたのは叔父に命を狙われているカスピアン王子(ベン・バーンズ)で、兄妹は王子を助けて叔父を権力の座から降ろし、王子の治世でナルニアに再びの長い平和を望むが、思うようにはいかない。
冒頭、赤ん坊が産まれ、次の場面でカスピアン王子が家庭教師に起こされ、「叔父上に息子が産まれたので命が危ない」と言われて、馬に乗って逃げ出す場面が良い。石造りの重厚な城の暗さ、石橋を渡る蹄の音、森の木々。見ているだけでここがどういう世界かわかる。中世の欧州に似ている。こうなると、ドワーフやしゃべるアナグマが出てこようが、お家騒動に巻き込まれた浪人が、正統な後継者を助ける時代劇にしか見えない。そのうえ殴る、斬る、射るの戦闘三昧。一国として立ちたいなら、兵力の保持と外交努力は重要という主張を読み取ってみたり。
ニュージーランドで撮影した山や河が壮大で美しい。
前作『ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女』でも末っ子ルーシーを演じ、小さいのに良くやっていると感心したジョージー・ヘンリーが成長していた。三年も経っていれば当然か。タムナスさんの家でお茶をご馳走になったとき、カップに注がれたミルクを掌で「もうけっこう」と制した大人のような仕草が小さな淑女といった趣だったが。
ミスト
2008年 05月 19日 (月) 00:01 | 編集
フランク・ダラボン監督の『ミスト』を観る。原作はスティーヴン・キング。
嵐が去った朝、湖から霧が上がってくる。デヴィッド・ドレイトン(トーマス・ジェーン)は息子とスーパーマーケットに買い物に行くが、傷を負った男が「霧に中の何かに襲われた」と飛び込んできたため、居合わせた客達はスーパーから出られなくなる。
霧の中に恐ろしい何かがいるのは確かなのに外に出たがる人もいる。スーパーの内部では狂信者のミセス・カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)が喚き、夜になると巨大昆虫が襲来、様々な出来事が作用して人間関係が徐々に変化していく。閉塞状況で、悪いことしか考えられなくなったり、絶望したり、神にすがったり、反応のヴァリエーションにリアリティがある。「息子を守る父親」という逞しい姿の背後にある弱さもよく描かれていた。ラストが、もう。
小柄でメガネの冴えない中年男オリー(トビー・ジョーンズ)が大活躍。
土葬か火葬か
2008年 05月 12日 (月) 00:01 | 編集
ロブ・ライナー監督の『最高の人生の見つけ方』を観る。
自動車修理工として長年家族のために働いてきたカーター(モーガン・フリーマン)と、一代で大富豪となったエドワード(ジャック・ニコルソン)が病院で同室となる。境遇は違うが二人ともがんの末期。エドワードはたまたま目にしたカーターの「死ぬ前にやりたいことリスト」に興味を持ち、二人で旅に出て、リストに書いてあることを次々に実現していく。
エドワードが大金持ちなのに個室ではないことにもちゃんと理由があるし、性格も興味も違う二人が徐々に理解し合い友情を育む様が自然だった。
テーマがテーマだけにいくらでも紅涙をしぼれそうなのに、その辺はさらりとかわしていた。ラストシーンも変に湿っぽくならなくて良かった。違法だけど。
エドワードの秘書のトーマス(ショーン・ヘイズ)が、ハンサムで有能、皮肉屋のエドワードの答えにくい質問にも気の利いたことを答えていた。良い秘書だ。
copyright (C) 機械之心 all rights reserved.
designed by polepole...